#2 ゴロ美の婚活②おもしれー男編

ネットでの出会いはコリゴリ

前回ひどい目に遭ったゴロ美は、都会でバックボーンが全く分からない男性とネットで知り合うのはリスクが高いと判断し早々に撤退しました。

初めてはカフェでお昼に会ったりすればよかったんでしょうけどね。
また全く出会い無しの状態に戻ってしまったゴロ美は「焦らずゆるっと探すか~」というスタンスで日々を過ごしていました。

そんな折、地元の友人が繁華街の居酒屋で働き始めます。そこに友人たちと通ううち、同じ店で働くひと回り年上の男性と知り合いました。

その男性は年齢の割にすごく元気でノリが良く、盛り上げ上手。お客さんからとても人気がありました。

ある日友人数人たちと彼を交えて飲みに行き、朝まで飲み明かしたことがあります。生き残ったメンバーがゴロ美・友人1人・その男性。
朝焼けの中連絡先を交換し、たまにやり取りをするようになりました。

何回か遊ぶうち、「この人いいな」と思ったゴロ美は自分から交際を申し込みます。彼は驚いたようでしたが喜んでくれて、お付き合いがスタートしました。彼を知る常連のお客さんも、「面白い男捕まえたね~」と祝福してくれていました。


彼はひと回り年上でしたがファンキーでお洒落。そして、モヒカンでした。

彼をこれから北斗の拳に出てくるZ団(ジード団と読みます。Z団はみんなモヒカン)になぞらえてジードと呼びます。古くてごめんなさい。


初速のすごい男

ジードは付き合いたてのころは何でもない時にプレゼントをくれたり、なにか欲しいものはないか、どこか行きたいところはないかなどすごい勢いで愛情表現をしてくる男でした。


また、すぐに結婚したいアピールしてきたので「ちょっと早いような気もするけど・・親に紹介するか」とジードを地元に連れて行ったゴロ美。

今思えばモヒカンのおっさんなんてまともじゃないんですが、当時は「見た目で判断しちゃいけない、中身は良い人なんだから」とだいぶゴロ美の頭の中もお花畑でした。

親の反応は微妙(そらそうだ)でしたが、あんたが良いならとおおむね賛成してくれていたと記憶しています。


親に挨拶しておきながら・・・

結局親には2回会わせたのですが、ジードはその後数か月も経たずにゴロ美と付き合いながら他の女に手を出し、しかも子供まで作ります(のちに発覚)。

わかりやすくLINEの返信が来なくなり、そのうち連絡がつかなくなりました。女が出来たことは察していましたが、別れたくても返事がないので会えない。
まだ向こうの家にゴロ美の私物がたくさん置いてあったので、取りに行きたいとメッセージを送ってもなしのつぶて。

中途半端な状態で放置されるのに我慢ならなくなったゴロ美はまた、

ムーン・クリスタルパワー!メイクアップ!

ゴリ美へと変身し、開店前のジードの働く店に凸することにしました。

突然やってきたゴリ美に内心絶対ビビッていたはずですが、涼しい顔をしてどした?と余裕を見せようとするおっさん。

もう冷めていたゴリ美は「女できたでしょ?それはどうでもいい。とりあえず荷物取りに行きたいんだけど?」と告げると、
いやまだ俺が好きなだけだからくぁせdrftgyふじこlp」とゴニョゴニョ何か言っています。
面倒くせえな、と思いながら「荷物取りに行くとき連絡するから返事はしろ」とだけ言い残し店を後にしました。


その後荷物を回収し、別れた傷もだいぶ癒えたころ、facebookでジードの入籍とその数か月後子供が生まれたことを知るのでした。
この間わずか1年半。

本当に何もかもが速い男でした。スピードワゴンかよ。

前からうすうす思ってたんやが・・・お前男見る目ないんちゃうか?